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<<<働く門には福来たる>>>

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重い。

龍は他の動物と比べて、格段に力の強い部類に入る生き物だが。

それにしても。

・・・・・重い。


「坊。できれば、ネズミの姿にでも、なってもらいたいのですが」
さすがに、口をついて出る、本音。

「やだ。坊はこのままがいいんだ。このまま飛べ」
背中から返される、小生意気な声。 やれやれ。

「悪いねぇ、ハク様。オレは狐になっても、たいして重さ、変わんねーだろうしさー」
面白がっているな、この狐娘は。

「・・・アッ・・・ア・・ッ・・」
なんで、コイツまで運ばねばならんのだ。
心なしか、黒い体がもこもこと大きくなっているように思うのは、気のせいか。
自分に乗る前に、何かがつがつと食ったのではなかろうか。

さすがに、ハエドリは、白龍の背に乗るなどという横着はせず、しぱしぱと自分の羽根で羽ばたいて、懸命について来ているが。

どうせなら、湯バードの姿にでもなって、背中の荷物たちの一人くらい運んでくれればよいものを。



眼下に広がる、青い海。
白銀の波しぶき。
汐の香りを含んだ風。
さんさんと降りそそぐ、明るい日の光。

・・・・背に乗せる『相手』次第では、どんなにか楽しい空中遊泳となっただろうが。


白龍は人の世界に帰って行った少女のことを、ふと思い出す。
-----元気だろうか・・・。千尋は。



今は、ただただ、この、一休みする場所すらない海の広がりがうらめしい。



 * * *

夕べのことだ。
カオナシがたらい舟に乗って、どんぶらこどんぶらこと油屋を訪ねて来たのは。

大騒ぎする従業員達の声に、はっしと駆けつけた帳場頭(別名、諸問題処理係長)。
「何用だ。ここはそなたの来るところではない。帰れ」

彼を見据えるハクの視線は厳しかった。

この男が以前、油屋にやってきた時の騒動については、従業員達から聞いていた。
湯屋にどれだけの損害を与えたか、そして、それを穴埋めするために、帳場を預かる自分がどれだけ頭を悩ませたか、わかっているのか。
いや、金のことは、まだいい。
それよりも・・・・。

女達が声高に話していた。
どれほど熱烈に、自分の大切な少女に迫っていたのかを。
自分の目で実際に見ていないだけに、想像は悪いほうへ悪いほうへと大きく膨らむ。


龍の少年の凍るような眼差しに、あぅあぅとびびりながらも、
カオナシは、黒く細い手で、銭婆から湯婆婆に宛てた手紙を差し出した。


そして。

「ハク!あんたちょっと、夜が空けたら銭婆んとこ行っといで! なんなのさ、そんな顔おしでないよ、別に『危ない』仕事じゃないさ」
油屋経営者は、ハクが取り次いだそれを読み終えると、ほくほく顔で命じた。

「何でしょう」

「あの魔女んちの庭に温泉が出たんだってさ。それをね、何を思ったか格安でウチに回してもいいってんだよ! あのけちけち婆が、どういう風の吹き回しだろうね?」

「・・・はあ」

「どんな湯なのか、確かめてきておくれ。使い物になるようだったら、あっちの気が変わらないうちにうまく買い付けてくるんだよ。そうさね、1日あたり、大湯二、三十杯分の湯で、こんなもんかねぇ」

なにやら紙に書き付けた金額を見て、ぼったくりだ、とは思ったが口には出さず。
静かに頭を下げて退出しようとしたとき。

「銭ばーばのとこへ行くのか?! だったら坊も連れて行け!! お供はリンがいい!」

 * * *


「あーー!ハクーー! あれは、何だーー!?!?」
外出の機会の少ない箱入り坊主は、目に入るもの、入るものに興味を示す。

「飛魚の群れです。・・・坊、身を乗り出しては、危険です」
「海の上をぴんぴん飛ぶ魚がいるのか。すごい、すごいぞっ!」
「私の背で、飛び跳ねてはなりません」
「あっ、あっ、魚があっちへ行っちゃうぞ!! 追いかけろ!」
「銭婆さまのところへ行くのです! 方角が、違います! 大人しく座っ・・・」
「あーーっ!! 追い抜かれるーーっ!!!!! ハクハク! 負けるなーーっ!!!!!」
「坊ッ!! ばんばん叩かないでくださいッ!!」


こんなところで競馬ごっこをしている余裕などない。
とにかく、重いのだ。


「坊、楽しいねぇ。おんもは」
ぐひぐひと笑う、狐娘。
振り落としてやろうか。


坊は、いっときもじっとしていない。
幼い子供というのは、皆そんなものなのだろうけれど。
それにしても、なんとなく、どすどすと故意に動きすぎているような気がしてならない。
そっちにはわからないだろうが、背骨がきしむのに耐えながら、落とさないよう慎重に飛ぶのは、至難の業なのだ。


まだか、、、、『沼の底』は。
水平線のかなたに目を凝らす、白龍。


「ハク。坊はじっとしているのにはもう飽きたぞ」
だから! じっとしてなど、いないではないか!

「んじゃー、オレが歌でもうたってあげましょーかぁ?」
「よし!じゃ、坊は踊るぞ!」
「アッ♪・・アッ♪」

ごぉぉぉうおおおおお!!!

白龍が渾身の力で加速をつける。
もう、切れた!!
乗り心地がどうの、とかいう苦情はもう受け付けないぞ、と心に決める。


「ひゃぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!」

眼下の風景はまたたくまに、後方へちぎれ飛んで行く。

背中の一同は、もう、言葉もなく、ただ、振り落とされないようにするだけで必死だ。

リンは、その四肢で龍の胴にひしとしがみつく。
あ、尻尾が出て・・・。
いや、気にしている余裕はない。

坊は、目を白黒させながら、龍の太い2本の髯を両の手で握り締め、空中にぶわんぶわんと切りもまれている。
風にあおられて、赤い腹掛けがぴゅんっと飛んでいく。

ハエドリは全身の力を全てくちばしに集中させ、必死にたてがみに食らい付く。

最後尾にいたカオナシは・・・
龍が加速を付けたとたん、いきなり後方にすっとばされかけたのだが、
危機一髪、その尾の先っぽに、仮面の下の巨大な口で、がっしと噛み付いた。

・・・・その姿は・・・
ハブを、はむはむと飲み込んでいこうとしているマングースに似ていた・・・・かもしれない。。。


「カオナシ!飲み込むんじゃねぇぞ!!! こいつを飲み込んだら、オレ達みんなお陀仏なんだぜっ!」
リンが叫ぶ。

こんなの、飲み込みたくないもん、という意味の「アッ」を口にしようとしたのを察して、リンが再び叫ぶ。

「返事するんじゃねぇ!! 落っこちるぞ!」

その形相に、黒い化け物はこくこくと頷く。

えーと。
カオナシの「アッ」って、どっちの口から言うのかな。
一瞬、疑問がリンの頭をよぎったが、もう、そんなこと気にしている場合じゃない。


 * * *

かなり荒っぽい運転(?)のかいあって、『沼の底』の家にはまたたく間に到着して。

爽快な表情の白龍とは対照的に、ぐったりと乗り物酔い状態のその他4名。


「やあ、来たね。お疲れさん」
にこやかに出迎える銭婆。

の、後方に広がる麦畑の真中に、ちんまりとした、露天風呂。
露天風呂、というよりは、湧き出た湯が畑のまんなかに、少し大きめの水溜りをつくっている、という程度のものだが。


「カオナシに持たせた手紙の『温泉』ってのは、あれのことなんだよ。せっかくだから、あんたたちも入って行きな。ふふ、先客が待ってるよ。」


先客?

確かに、湯気の中に、小柄な人影が。


目を凝らしていると、向こうも気がついたらしい。

嬉しそうにぶんぶんと手を振って、湯の中から、こちらに呼びかけてきた。

「わーい、みんなーーーーー!!! 元気だったーーーーーーー!?」



---------ち、千尋!!!


あまりに突然のことに、金縛りにあったかのように身体の自由が利かなくなる白龍。

を、だーーーーーっと追い越して。

「「センーーーーーー!!!!」」「アーーーーーッ!」

先ほどまで、死にそうな顔をしていた者たちが、ざぶざぶと湯の中に入ってゆき、わぁっと少女を取り囲む。

「セン!このヤロー、なんだってこんなトコにいるんだよー?」
「あはは、痛いってば、リンさん」
「セン!セン!ずっとこっちにいるのか?坊と遊べるのか?!」
「やだ、坊、なんてかっこしてるのー? 風邪引いちゃうよぉ? ほら、早く入って」
「アッ・・・アー・・!」
「くすぐったいよー、カオナシーー! いい子にしてた? ちょっと太ったんじゃないー??」


・・・・大騒ぎしている輪の中に入りそびれ、目を白黒させている白龍に。
やっと気づく、人の子。

「ハクーー!!! 会いたかったよーーー!! ハクもこっちおいでーー!!」


・・・期待していた再会とは、ちょっと違うけれど。
「ハク『も』」というのには、ちょっと引っかかるけれど。
ともかく、愛しい少女に会えたことは、素直に嬉しい。


がっ!!!

冗談ではない!
あの娘は、今の状況が理解できているのか?!
そんな格好で、、、リンと抱き合っているのはまだいいとして、その。


白龍は、すん、と少年の姿になると、手の平を口元にあてがい、ふうぅっとそこに息を吹きかけた。
少年の手の平から、空中に無数の花びらのような白いものが舞い上がったかと思うと、それらは、白木の壁となって、千尋と他の者たちとの間に立ちはだかる。

まあ、ちょうど、ひとつの露天風呂が、一枚の壁で男湯と女湯に分けられているような具合だ。

「あの、ハク? なにこれ?」
なにこれ、じゃないだろう。
再会早々、頭痛が起こるようなことは、しないでほしい。


「千尋。あのね、そなたは女子なのだから、その、少しは慎みというものを」
がんがんする頭を抱えながら、少女の方へ近づこうとすると。

ハク様! なんであんたがそっち行って、オレがこっち側なんだよッ!」

ざばざばと湯から上がって、ずぶぬれのまま、二人の間に割って入る、リン。
そのまま少年の襟首をぐいっと掴み、千尋とは反対側の湯の中にどぼんと放り込む。
「な、何をする!リン!」

「あのっ、けんか、しないで・・・」
二人の険悪な雰囲気に、おろおろする、千尋。

「はいはい。そのくらいにしときな。龍ってのは、気が短くていけないよ」
笑いながら仲裁に入る銭婆。


ともかくも。

女3人------年頃のと、ちっこいのと、ベテランのと------が片方の湯に、そして、
男3人------年頃のと、ちっこいのと、年齢不明のと------がもう片方の湯に。

ハエドリは温かい湯が苦手らしく、そのあたりを行ったり来たりはするものの、浸かろうとはしない。


「気持ちいいね、銭おばあちゃん。呼んでくれて、ありがとう」
「肌にいい湯だろ?美人になれるよ。・・・おおい、どうだい、そっちの具合は?」
老婆は、壁の向こうに呼びかける。


まろやかな、いい湯だ。
色は乳白色、香りも悪くない。
これなら、充分、湯屋の新商品としての価値はあるだろう。
しかし、湯婆婆が示したような額で、交渉をまとめることができるだろうか。
何かプレミアでもつけなければならないか。
『油屋1泊2日、平日に限り、3名様まで2割引クーポン券』をつけるとか。
いや、2割も割り引くのは湯婆婆が承知しまい。
せいぜい1割やそこらか。
有効期限は発行日スタンプから3ヶ月・・・・。

お湯につかりながらも、ぶつぶつとお仕事モードの油屋帳場頭。


黒いのは、頭に手ぬぐいを載せ、おとなしく温まっている。
・・・なぜか、嬉しそうに。


「センーーーー。坊はそっち行くぞーー」
話し相手もしてくれない男達2人と一緒に入っていても退屈なお子様は、ざあっと立ち上がる。
立ち上がると、その身長はハクが作った『壁』よりも少し高く、顔がちょうど『壁』の上に乗るような格好になる。

「なりません!坊!」
「なんでだー? 坊は赤ん坊だぞー?」
「姿は赤ん坊のままでも、生まれてから何年経っていると思っているのです!? 人間で言えば、もう、充分大人の年です。女湯に入るのは教育上、よろしくありません」

・・・・それって、自分のコトじゃないのかよ、というリンのつぶやきが聞こえたような、聞こえなかったような。

魔女が笑う。
「まったく、焼餅なんか焼くんじゃないよ、みっともないねぇ。坊、じゃ、ネズミの姿でこっちにおいで。それなら、トシなんか関係ないだろ?」

「駄目です。その理屈でいうなら、私だって、龍の姿ならそちらへ行ってもいいのですか」

い、いいわけねーだろーーーーがっ!、とリンが声を上げようとしたとき。

「ハクはだめ。」
拒絶したのは、人の娘。


・・え。
何故に???
さっきは、カオナシとでさえ、じゃれていたではないかっ?!


「だって」

「だって?!?」

「ハク、龍になったらおっきすぎるもん。こんなせまいお風呂の中になんか、入れないよ」

・・・・・・・・。



ムキになった自分が愚かだった。
頭を冷やそう。


いったん、湯から出ようとして、ふと、カオナシと目が合った。

・・・・・。

どうして、そんなに嬉しそうにしているのだ、この化け物は。


もしや。





嫌な考えが頭をよぎる。

そういえば。


不思議の国に迷い込んだ千尋を連れて、初めて太鼓橋を渡ったとき。

千尋が息を止めている間、他の者には決して千尋の姿は見えなかったはずなのに。

よく思い出してみると、・・・・ただ一人、橋の中ほどからじーーっとこちらに視線を送り続けていた者が1人いたではないか。

まさかとは思うが。
あのとき、こいつには千尋の姿が見えていたのか?

この黒い化け物には、自分の魔法は通じないのか??

ということは。


自分が作ったこの『壁』も、この男にとってはないのと同じ・・・・?


「カオナシ!! 出るぞ! うむ、良い湯であった」
「アッ・・ア?・・・・アぅーーーーーー?!?!?!」

何か言いたそうなカオナシの手を無理やり引いて、どんどん露天風呂から遠ざかる少年。

の、臀部には。
ここへ来る時にカオナシにつけられた、巨大な歯型が残っていた。。。。



 * * *



「で? 結局『3割引クーポン付き』ってことにされちまったのかい?! 商売の下手な龍だねぇ、まったく!」
煙草をぷかぷかふかしながら、ハクの持ち帰った書類に不服そうに目を通す、湯婆婆。

「しかし、商品価値は充分あります」
怒鳴られても、なんだか嬉しそうな、ハク。

「そうかい。じゃ、とりあえず、その湯を試してみようかね。」
湯婆婆は、すい、と皺ぶいた人差し指を立てる。
と、部屋の奥に引かれていた、ピンクのカーテンがさーーっと開き、その奥のシャンデリアにこうこうと明かりがともる。

カーテンの向こうは、湯婆婆専用のバスルーム。
シャンデリアの下には、光り物をじゃらじゃらと散りばめた、数々の調度品。
中央に、ロココ調の金色の猫足のついた、巨大なバスタブ。
それらをぐるりと取り巻く壁一面の鏡。

「さ、頼むよ」

はい、と、ハクは頷いて、バスルームに向かう。

あ、いや、別に湯婆婆専用の湯女の役をおおせつかったわけではない。念のため。


バスルームの天井に、天窓がある。
ハクは、それを魔法の力で空に向かって開き。

龍の姿となって、そこから上空へと舞い上がった。


水を操る魔法は、白龍の最も得意とするところ。
海の彼方を見据えると、かっと口を開いた。

天を裂く雷鳴。いや、それは龍の咆哮。
海を斬る白刃。いや、それは龍の眼閃。

深海の水底(みなそこ)から湧き上がる、光る風。

白龍が翡翠の瞳に力を込める。


水平線が、かすかに泡立つ。
水平線が、波立つ。身をよじる。
水平線が、喚(な)き叫ぶ!

空と海を隔てる一筋の糸だったはずのそれは。
とうとうその姿を失った。

どこまでが、海で、どこからが空なのか。

青い大気と碧い水との区別はもはや完全になくなり、互いに混沌と混ざり合う。
2つのあおいものは、混ざり合いながら巨大な渦をなし。
あたかもそれは2匹の蒼い龍が互いを食らわんととぐろを巻いている姿にも似て。

   ずぅぅぅぅうううん。
   遠くから、海鳴りとは異なる水音が近づいてくる。

潮流はますます激しくなり、それとともに、渦はどんどんと大きく膨れ上がる。

空とも海ともつかない、その青い渦の中央に。
真円の、台風の目のような、トンネルのような穴が開き。

   そこから差し込む、乳白色の光。

いや、光ではない。

あの生き物のような白いものは。

もうもうと湯気をあげながら、猛スピードでこちらへと近づいてくる、熱い液体。


ハクが、海と空との間に水の道を作り、湯を銭婆の源泉からこちらに呼んだのだ。


疾走する湯は瞬く間に油屋へと到達し、油屋の家屋に激突する直前、空中に浮かぶ白龍の方へとその進路を変える。

真っ直ぐに自分の方へと突き進んでくる白濁した激流に向かって、白龍はふぅっと息を吹きかけた。

と、その流れは勢いを緩めると、魔女の浴室の天窓から、バスタブへと向かう。


優雅な猫足のついた白いバスタブにとうとうと満たされてゆく、湯。




白龍は術を解いた。

とたんに、---------海と空は何事もなかったかのような静寂を取り戻す。

ふたたび、一筋の線となった、水平線。
穏やかな波の音。




一仕事終えて、ほっとした白龍が少年の姿に戻ろうとしたとき。


「ハク!! なんなんだい、この湯はッ!!!!! こんなもの、ウチで使えるワケ、ないじゃないかーーーーーーーッ!!!!!!!!」
怒りに満ちた老婆の罵声。


え。
美肌、若返り、腰痛、リウマチ、神経痛、その他、効能はいくらでもありそうなものなのに。


怪訝な顔の白龍に。


「これは、、、、この湯は、、、、、塩湯じゃないかーーーーーっ!!!!!!!」


!!!!!!
しまった!
ナメクジ女たちが死んでしまう!
それに気づかなかったとは、なんということだ!




・・・まあ、いろいろありましたから。
スーパービジネスマン・ハク龍にも、時にはこんなミス、あるでしょう。




このあと、結局、湯の買い付けについての契約は白紙に戻され。
(ただし、クーポン券は、返してもらえなかったらしい。)
龍の少年は上司にこってり絞られたのであるが。

やはり、なぜか、彼は嬉しそうだった。







別れ際、千尋が白龍に言ったことば。

「今度は、ハクと一緒に入ろうね♪」






♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪〜〜〜〜〜



「み、見なかったことにしよう・・・・・」
鼻歌を歌いながら始末書を書く帳場頭の姿を目撃した父役は、ぶんぶんと頭を振りながら持ち場に帰っていったという・・・・・・


<<<<<おわり>>>>>




♪この壁紙はシシィさまよりいただきました♪



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