<其の二> 地に堕つる翳は幽けきくもりびの
鳥離りゆく野末寒しも 【読み】 ちにおつる かげはくらけき くもりびの とりさかりゆく のずえさむしも 【めぞぴあのの独断と偏見による解釈と一押しポイント!!】 うすぐもった空へと去ってゆく鳥(=千尋)。 それが、地に落とす影ははかなく・・・・・・。 その影さえも、やがては消えゆく。 名残おしくも、野の果てへ。 あとに残るのは、肌寒く広がる秋野のみ。 たいせつな、鳥(千尋)を。腕の中から手放して。そして、秋の風吹く野の中に立ちすくむハク。そんな情景が目の前に浮かんで来ませんか!? 寂しいとか、物悲しいとか、そういうことばはひとこともないのに、ハクの心の内が、にじみ出ているように思えて、切ないです・・・・ |