<其の六> なのかげをはつかにとめむわがみとも
砕け散りゆく月の雫に 【読み】 なのかげを はつかにとめむ わがみとも くだけちりゆく つきのしずくに 【めぞぴあのの独断と偏見による解釈と一押しポイント!!】 そなたの影(すがた)を。 消え行く(果つ)香りにのみ、とどめおいて。 私は砕け散った。 月の雫となって。 最初、これは、映画のクライマックス、「空中落下シーン」ではないかと、思ったんです。「なのかげ」=「名のかげ」かと思いまして。「砕け散る月の雫」とは、夜空に舞い散った龍のうろこではないかと・・・・・ ですが、よーーーく読んでいるうちに、「な」=「汝(な):きみ、そなた、あなた」のことだ、と、思い直しました。 ということは。ああ、やっぱり身も心も月の雫のように砕け散るハクの悲しみを詠んだ歌ということなのですね。 あ、もしかすると、両方の意味を持たせた歌なのかもしれませんね。・・・・・深い・・・。 |