<其の七>
おもかげもかわもにうつるかげだにも
みず浅茅生のながきよのゆめ



【読み】

おもかげも かわもにうつる かげだにも
みずあさじうの ながきよのゆめ



【めぞぴあのの独断と偏見による解釈と一押しポイント!!】

荒れ地に生える浅茅の中で。
愛しい面影がせめて川面に映らないものかと。
水のおもてにその姿を求めるけれど。
ああそれは、むなしくも長い夜の夢だなあ。。。



「川面」にみちびかれた「みず」のことばに、「水」と「見ず」がオーバーラップ。。 こういう、たくみな言葉づかいには、ためいきが出るのみです。。。

参考までに、「浅茅生(あさぢふ)」とは、浅茅(荒れた土地に生えることの多い、背の低い植物)の生える場所、という意味で、よく和歌に用いられる題材です。

有名なところでは

「雲のうへも涙にくるる秋の月いかですむらむ浅茅生の宿」
(源氏物語・桐壺)

「浅茅生の小野の篠原忍ぶれど余りてなどか人の恋しき」
(小倉百人一首/後撰和歌集・源等)

などがありますね。(←偉そうに言ってますが、管理人の『知識』ではありません〜〜 調べたんですよぉ〜〜・笑)

♪この壁紙はしゃらくさまよりいただきました♪



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